あれっ合弁会社?いや、結婚です。

中国のイマドキの結婚が一部で(もちろん、全員ではないが)合弁会社設立のような気配になってきていることは他でも書いた通りだ。

 

初めて両家が顔を合わす会食の食卓で話題に上るのは、新郎が準備した家=マンション(これはマストと考える家が多数)の名義についてらしい。新婦の両親は娘の名前も入れて共同名義にすることを主張し、相互でネゴるらしい。家族の一回目団欒は早々にして財産所有権についてで、愛もへったくれもない。

 

結婚生活なんて色々大変なことがあって、お互いを尊重しながら、維持するしかないのに、最初からこれじゃ、長持ちしそうもない。金の切れ目は縁の切れ目だろう。

 

何でこんな残念なことが起きているかというと、おそらくそれは、両親の都合だ。社会福祉が未整備な中国では老後に頼れるのは子どもしかいない。子供の生活の安定は自分の老後の安定。子供の結婚の成否は自分の老後の成否となる。

 

昔だったら、子供がたくさんいたから、いろんなケースがあって、多数の子供が皆で力を合わせれば両親を支援できたが、今は一人っ子だ。この子しかいない、この結婚しかないと思うと親は子供の結婚相手に多くを求めるようになりがちなのではないだろうか。

まあ、全ての家がこんなことをしているわけではないだろう。中国でも多様化が進んでいるのだから。結婚よ、会社に成るなかれ!

これ、本日の北京なり。