2014-01-01から1年間の記事一覧

肌にピンで英雄に!狂気の毛沢東バッチ

骨董市などに行くとジャラジャラと毛沢東バッジを売っている。微妙にデザインが違うものがいっぱいある。今日はもういらないという老人からバッジを箱いっぱいもらってきた。この近所にはよく骨董商がこういうガラクタを買い付けに来るらしい。コンピュータ…

中国農村の夏と冬

最近の北京の天気は最高気温が12度だったかと思うと、今日は最高気温は33度ともうめっちゃくちゃ。どうやら本当に夏が訪れたようで、蚊が出てきた。蚊の話をした。1940年代の福建省のライチの樹がうっそうと生えている森は正に蚊の楽園だった。手を空中でグ…

虫歯で土地を担保に入れた話

昨日は80をすぎるおじいさんとおしゃべり。今でもあまり出来の良くない入れ歯で柔らかいものしか食べられなくない彼は、僕の歯が悪くなったのは若かったころからだ、という。代用教諭で初めて小学校の先生として教壇に立ったのは彼が15歳位の頃。何でも顔の…

中国のイクメンと育児

最近中国の育児事情について書いた。世界的に見れば日本の男女のあり方は先進国ではかなり特異であるのだが、そういう事実は日本にはあまり伝わっていないというか認識されていない。中国はそもそも社会主義。毛沢東の功績をあげるなら、やはり国を統一した…

小学校アンケートの不条理

久々に小学校の不条理を感じた。学校の共産党委員会が主催した3問だけのアンケート調査。 先生の評価と先生への提案、学校への評価なのだが、用意されている選択肢がすごい。「教師は仕事を敬愛し、共産党の教育事業に忠実で、学生を自分の子供と同じように…

イマドキの若者の会話に見る日本

またまた西直門のカフェの横の席に座っている若き男女の話をダンボしてしまった。概要はこうだ。二人は初対面。背が高く、あか抜けたポロシャツで爽やかに表れた男性は中央テレビに勤務。よくしゃべる。2003年にチュアンボー大学に入学したというから社…

北京郊外に漂うSF的空気−黒四角をみて

奥原監督2012年作の黒四角と言う日中合作映画を見た。北京郊外の絵描き村として知られる宋村が舞台。この黄土の埃っぽいけど、一瞬だけユートピアのような香りのする田舎。裸電球が放つワイルドな光がぴったりなシュールっぽくもあり、生々しくもあるそんな…

歯ぎしり in モンゴル

昨日、モンゴル人の旦那を持つ友人とおしゃべりをしていて、おもしろいモンゴルの風習を聞いた。モンゴルでは歯ぎしりは子供が親に早く死ねというのに等しく、非常に不吉なものとされているという。自分の娘が歯ぎしりをしているのを見て、旦那はひどくショ…

オバマ訪日中国報道

オバマが訪日して、安倍に尖閣島は日米同盟の範囲内とみなすよ、と言った。力による現状の変更はよくない、法の精神に乗っ取るべきだと。確かに。 近代法に則れば日本のものであって、中国は領土という概念の生まれる前に自分のものだったかもしれないが、と…

DIAOYU ISLANDS The Truth を見た

最近できた古来から尖閣島は中国のものだと主張する表題の映画を見た。信頼する宋さんが見たら良いと勧めていたのだ。なんでこんなプロパガンダ映画を勧めるのか正直わかならなかった。そこで見てみた。気に入らないのは歴史的資料(写真などを含め)と現代…

写真を撮ることと文章を書くこと

今年こそ写真を学ぼうと決め、資生堂やクリニークなどの一流広告写真をとってきた田中先生の講座にでた。例えば宝石写真を撮るには、まず宝石のことをよ〜く勉強しないといけないという。 どういうカットなのか、どういう石なのか、どこが魅力なのかを知り尽…

スクラム渋滞で考える

春を味わおうと今年お初の後海のボート乗りに出かけた。 池の周りの柳は新緑を吹き、青い空、白い雲、涼しげな風、これは来てよかったとボートでポンポンポンと移動。銀ding橋をくぐり向こう側に行くのは、一苦労だ。やっと1艘が通る程度の高さと幅しかない…

北京の春

北京は今春真っ盛り。それにしても北京の春は駆け足でやってきて、あっという間に走り去る。つい、2週刊前までダウンジャケットに手袋だったのに、いまでは薄いコートさえいらない位だ。灰色だった街の木々は一斉に色付く。 緑の新緑、萌えいづる迎春花、真…

壁の上の珈琲と中国

本日はいつもの大好きなZ老師とおしゃべりをした。その中で、中国の4兆元のインフラ投資の頃は発展改革委員会の周りのコピー屋さんは大繁盛で3人でコピー機が壊れるほど全国の役人がプロジェクト申請参りに来ていたという。ところが、今は改革領導小組の6…

「米あり、水あり、泊まるところあり、この先半田」

新築しようやく成功を噛み締めていた時に関東大震災が起こった。ただ事ではないと思った。自慢の家はビクともせず無傷で残った。 「困っていることきはお互い様」。ハナさんは自分の家を開放して炊き出しをすることを梅吉さんに提案し、家中の使用人などを総…

半田ハナさん その1

半田ハナさんという明治18年生まれの婆さんの話。ハナさんは埼玉県入間郡の貧農に次女として生まれ、小学校にもいかず書けるのは自分の住所と名前だけ、文盲だった。20頃こうもり傘と風呂敷を背負って東京に一旗あげようと上京。田舎にいても仕方がない、出…

清朝政府から早稲田に留学した曽祖父さん

本日あった30歳の青年は林業大学で林業を学び、鳥をこよなく愛し、NGOで仕事をしている新人類だ。英語も話す。物静かだが、日本贔屓で、日本の林業は日本の人口密度からすると奇跡的に非常によく保存している、剣道を習ったという。 (因みに、林業大学の…

一杯の牛乳と一個のゆで卵

我が家は牛乳を1日2本取っているが、最近やたらと余ってしまって、困っている。農村での小学校の様子についておしゃべりしていたら、去年から栄養朝食が始まり、毎朝学校で、一杯(ホントはひと袋)の牛乳と1個のゆで卵が出るようになったという。これは…

言葉を失う?中国の教育事情

中国の教育事情を私なりにまとめた記事を送付したところ、編集の担当者からとても興味深かった、とした上で「すさまじい過熱状況なのですね。 …いや、それにしてもすごい教育状況です…。言葉を失いました」という第一報が入った。 確かに、普通の日本の人が…

ネットの不便さ

本日は外は真っ白。そして近年珍しく壁超えを通してもフェースブックが繋がらない。マレーシア航空機失踪のあと、北京の空港と地下鉄へのテロ予告があったとか?それへの対策強化故なのだろうか?それにしても自由にネットが使えないというのは、あまりにア…

中国の教育

中国の教育はどんなのかと聞かれたこう答える。まず、間違いなく間違っている。 何が?1)徹底した詰め込みで、詰め込む進度が早すぎる。小学校1年生の1学期に習う漢字は約400字。九九も1年生でやる。英語も名門校の中学受験には必須で、なんと目安は…

農村のゼネレーションギャップ

甘粛省の田舎から出稼ぎに来ている30代の王さんに親とのゼネレーションギャップは感じるかと聞いてみた。彼女は義理の親たちとは考え方が違うという。彼らは自分が子供を置いて北京で出稼ぎに来ており、子供も任せて彼らの面倒も見ていないことを快く思っ…

親孝行のための嘘の数々

中国の今を生きる4,50代の人とその親とのジェネレーションギャップはおそらく世界でも最大だろう。勿論、中国社会が世界でも前代未聞の速度で変化したためだ。日本で例えるならおそらく明治生まれのおばあちゃんと今の若者と同じくらいの世代間ギャップ…

中国の50年代の結婚風景

昨日は私の大好きな老夫婦の家を訪ねいろいろ話を聞いた。その中で彼らの馴れ初めと結婚式の話も聞いた。何と質素なことか。 彼らが結婚したのは1956年のこと。その当時中国では市以下の幹部が恋愛をすることは規律で厳しく禁じられていたため、彼らは1…

中国経験者の年輪

ある日本の職場から中国について知る講座で喋ってくれと依頼された。そこで、中国と日本とはどこが違い(what)、それにはどう対応したらよいか?(how)という話を準備した。自分の周りで「あっ、この人かなり中国のこと詳しいな」と感じさせる日本人に共通…

政治に目覚めて歌わなくなったおじいさん

本日、80になるおじいさんから話を聞いた。新中国成立後すぐの頃は中学生。毎週末キリスト教系だった地元の中学では集いがあり、楽しく歌ったり踊ったりしたと。私の知るこの老人は今ではすっかり厳かな文化人風で、彼がかつては舞台に登り一人で歌を披露し…

靖国参拝

年末でぼうっとしていたが、その間に安倍がした靖国参拝はよくよく考えるととんでもないことだった。BBCで在英国日中大使をそれぞれインタビューしているが、こちらでも、英語の上手い下手の次元ではなく日本は劣勢だ。国際社会で日中はこう見えるのだ。戦犯…

四川の情熱

クリスマスの前の週に突然10年来の四川省でNGOを主催している友人からその週末に10周年記念パーティーをやるから是非来いと連絡があった。ホテルはとってあるから飛行機だけ予約して来てという。旅費は全て向こう持ちだ。せっかく来るのだから、成都でゆっく…