2013-01-01から1年間の記事一覧

消費者保護・クレーム事件の数々

今日は日系企業の中国事情の専門家に話を聞いた。中国出消費者クレーム(企業にとっては事件)が頻繁に起き始めたのは、2000年のWTO加盟以降の動きだという。その事件の元祖が2000年年の東芝ノートパソコン事件だ。米国の集団訴訟に機器の欠陥は認めないもの…

アップル叩きこそダブルスタンダード

3月15日の消費者デーでCCTVがアップルを叩き、それを支持した有名人の微博メッセージが「やらせ」とばれて、その晩はCCTVの番組自体が批判されると言うまさにBACKFIREとなったことは既に書いた通りだ。しかし、この国は喧嘩とメンツの国。怒らしたら引っ込…

タクシー談義

今日も面白いおっさんの車に乗った。文革の時に10歳だったと言うから55歳くらいのおじさん。奥さんから帰ってきてご飯を作れという電話がくると「西直門、すぐ帰るって。切るぞ」と言って電話を切った。今夜のおかずはニラ餃子。餡は卵でなく肉。味付けはシ…

中国は「臭豆腐」

臭いがゆえに病みつきになるおいしいモノは世界各国にある。日本の納豆や欧州のブルーチーズはその代表だが、中国には「臭豆腐」がある。文字通り臭くて、露店でこれを揚げていると遠くからでも分かる臭さを発する。ところがこれがビールに良く合っておいし…

用語の独り歩き「PM2.5」で思う

用語は良く分からないと独り歩きを始める。一般に人は自分の知らない言葉に弱い。例えば、「消炎剤入りの風邪薬、新発売!」と言っても新鮮味がないから「塩化リゾチーム配合総合感冒薬」とすると、薬学の知識ゼロの筆者などぐっと効きそうな妄想を抱いてし…

親中、反中、「売国奴」、「愛国」の2極論を超えて=読売新聞北京支局長のつぶやき

今日、友人から読売新聞の加藤・北京支局長著「『反日』中国の真実」(講談社新書)を借りてきた。この中で、筆者は、今の日本の中国報道(それはそのまま、鏡のように中国の日本報道にも当てはまるのだが)を支配する「2分化極論」を鋭く指摘している。「中…

第1四半期環境成績: NO2、PM10、3割増の悪化

光陰矢のごとしで今年も4分の1が過ぎてゆき、環境の第1四半期の成績がでたが、これが至極悪い。3日付新京報(A11面)より。北京市環境保護局の陳添局長の2日のインタビューでの発言によれば、前年同時期比で二酸化窒素(NO2)とPM10は30%近く増加したという…

英単語2000ボキャブラリー以上

我々が英単語2000語を覚えたのはいつ頃のことだろうか?中学卒業?いや高校に入ってからか?これは、昨日ばったり地下鉄で2回目にあった同じアパートに住む小学5年生のパパから聞いた話。彼はコンピュータープログラマーのような仕事をしていて、ママは教育…

日本の女性誌、圧倒的強さ

日本の雑誌の紙面づくりは世界でも一流とは昔に聞いた話だが、これは中国の街角の雑誌・新聞キオスクからもうかがえる。一昨日、雑誌を物色していると、「VISTA看天下」と一緒に「STORY」が売られているではないか。VISTAが10元、STORYは特別セールス価格3元…

大気汚染への打つべき手

本日も外はかなり濃い霧AQIは230で全国120都市中119位。スモッグの一日で気分は悪い。 環境NGOのグリーンピース中国は中国の大気汚染解決への提言として以下をあげている。まずは、石炭の使用停止とクリーン・再生エネルギーの導入、大気汚染基準の厳格化、…

空気清浄機で臭くなった我が家

日本の家族がPM2.5で大変じゃ、空気清浄機は買ったのかとうるさい。Dr.シンシアもやっぱり「WHY NOT?」というから子供のためにシャープの空気清浄機をアマゾンで購入した。ところが、どうも活性炭のホルムアルデヒド除去用のフィルターから何とも言えない…

ゴーゴリ―もびっくりの趙錫永ニセモノ部長!

ゴーゴリ―の風刺喜劇に無一文の主人公が田舎に帰る途中で検察官に間違えられたのを利用して、市長の家に泊まり、役人や商人から賄賂までもらって、 スタコラッサッサという筋の「検察官」という話があるが、本日の新京報には全くこれを地で行く話がのってい…

フィジー25個分=北京

北京に長かった友人がフィジーに転勤となった。随分遠い国に行ってしまうことになる。フィジーの人口は約80万人。北京では私のいる海淀区が328万人、小さい東城区でも約100万人だ。北京全体では2000万人以上でフィジーの25倍。北京のドライバーがいつも叫ん…

超儲かる合成写真屋、捕まる

『18日付の中国紙・京華時報(A19面)によると、湖南省類底市検察院は、双峰県警察当局が15日、女性とみだらな行為をしている合成写真を製作し、写真と引き換えにお金をだまし取っていた8人の容疑者を逮捕したと発表した。被害金額は4530万元(…

「消費者の権利保護」に大きな疑問!今年の3・15

昨日は中国人なら誰もが聞いたことのある「3月15日、消費者保護デー」である。そしてその日のメインイベントと言えば中央テレビの3・15スペシャル番組。毎年消費者の権利を守るために、正義の味方として悪徳商法で儲けている悪き企業の実態を告白して…

値段交渉に「小気」はないだろう?!

中国では買い物の際値段交渉が前提だ。特に、シルクマーケットや紅橋など外国人向けのマーケットでは尚更だ。本当は60元位で売れたらいいと思っている品ももしかしたら、この客はすごいバカかもしれない、という前提(としか思えない!)で、「280元」…

字幕組 その2

その後、字幕組の一人に電話でインタビューした。友人から(彼女の大連の友人に)日本の番組を夜を徹して翻訳し、翌日にはネットにアップし、報酬はほとんど貰わないにも関わらず、充実しており、楽しんでいる大学生がいると、聞いていたからだ。楽しく、忙…

日本アニメ・ドラマを支える「ネットボランティア=字幕組!」

昨日は、日本の特撮戦隊モノが大好きという30歳のデザイナーから話を聞いた。 日本の「シンケンジャー」(3,4年前に放映された5レンジャー系の少年向け番組)をどうやったら見られるか教えてもらうためだった。中国のネットでは文字通り「何でも」見られる…

大気汚染も結局はコストの問題?独占国有石油の悪態!

再び大気汚染だが、財新2月4日号ではPM2.5の元凶は独占企業の国営巨大石油会社だと糾弾している。良くまとまっていて読み応えありだ。(日本語版ありhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20130228/244325/?leaf_ra。)大気汚染の原因を説明するデ…

NHKスペシャル 「延安から来た娘」

37回カルロビバリ 国際ドキュメンタリー最優秀賞受賞のNHKスペシャル「延安の娘」(2001年)を見た。中国のウェイボーで出回っていたからだ。(2000人以上が絶賛して転送している) 1970年代に陝西省延安の黄土高原の山の中に下放された当時の北京郊外「辛×店…

「婦人の日」に苦しまされるかわいそうな小学生

今日は3月8日の国際婦人デーだ。スタバは割引なしだが、コスタでは女性に限りコーヒーとおやつを買った人は8.8掛け(12%オフ)にしてくれる。生花を抱いて得意そうに歩く若い女の子も見たし、この日は中国では女性に何かしないといけない日である。それはあ…

抗日戦争映画ブーム?

このところ、抗日戦争映画が再び流行っているという記事を昨日南方週末を引用したソフ―ニュースで読んだ。南方週末の書き方はむしろこうした日本人を単純化した映画を「安全牌」だからと作るこの体制やそう動く社会全体を批判しているのだが、「鬼子映画」の…

「小日本」発言に挑む

北京でもう長いのでタクシーの運ちゃんに何を言われても驚かないが、今日は一日中原稿を書いていたせいもあるかも知らぬが、運ちゃんの「韓国人か?」no,「日本人か?」yes,「ああ、小日本」と言ってきた発言に食いついてしまった。「いきなり何よそれ、罵ら…

尖閣で考える、「怒り」の報道法

ある日本のジャーナリスは、会社からあんまり中国が怒っているとか過激なことを書くなと言われた、という。尖閣問題で、マスコミの役割は実に大きい。戦争へ向かって威勢の良いことをいって火をつけるのにマスコミほど効果的なことができる集団もないだろう…

ニュースの切り口―後海の食堂張り紙事件

北京の後海の近くの庶民的な小さな食堂で漢字と英語で「日本人、フィリピン人、ベトナム人と犬は御断り」と小さく書いた張り紙が、だされて物議を読んだ。フィリピンとベトナムなどで最初にネットで噂になったという。水曜の百度のニュースでは「日本人と犬…

非凡にダメ!「一人っ子星人」

中国の一人っ子がだめすぎる、というのはもはやニュースではないが、今日はこれまたショッキングにダメ、というアイの親戚の9歳の男の子について聞いた。あまりにひどい!とこの話をしてくれたアイもあきれ果てて、彼女と一緒に他の親戚も「甘やかしすぎだ」…

「日本はなぜ中国のスモッグをあざ笑うことができるのか?」

というのは、さっき騰訊の微信ニュースの2つ目に入ってきた記事の題名である。『日本の大使館の人は「今北京に住んでいる人は動物実験をされている感覚」と言っている。…日本人が中国の大気汚染に対してあれこれあらさがしをするのはいったいどういうことか…

「北京の大気汚染は一日たばこ一箱分」の嘘

日本や欧米では、北京もメキシコシティも汚染のひどいこれらの都市では「一日タバコ1箱喫煙しているのと同じ」という言い方がかなり前からあり、私もドキッとした覚えがある。しかし、これは真っ赤なウソであるという。昨日インタビューしたRICHARD SAINT CY…

北京の汚染はタバコにしたら1本分以下

今日は北京で一、二と言われる外国人向け(だった)病院、ユナイテッドホスピタルのドクターをたずねて、PM2.5について伺った。このドクター何とコロンビア大学で文学を専攻しただけあり、筆が立つ。北京に来た外国人がいつも同じ質問をしてくるので、いっそ…

obsession

ネット音痴な私は新しい設定が必要になったりすると必ず、半日位を盲目的にコンピューターとの格闘に費やしてしまう。この時は「設定を完了させネットにつながる」という「強迫観念」みたいなものに取りつかれる。昨日も無料で検診に来てくれた中国電信のお…